ブランドコピー品を知らずに売ると罪になる?詐欺の心配はないの?
2022.01.05
今も昔もブランド品にはつきものなのが、いわゆるコピー商品という偽物の存在です。
近年では「スーパーコピー」と呼ばれる、一部の材料だけは本物を使用したりするなど、偽ブランド品を販売している業者の手口も複雑になってきています。
では、仮にフリマアプリなどで本物と信じて購入したブランドコピー品を、ブランド買取業者に売ってしまうと、詐欺罪などの罪に問われることはあるのでしょうか?
本記事で詳しく解説していきます。
偽ブランド品は購入した側が被害者になることも

いわゆる「スーパーコピー品」などと呼ばれている偽ブランド品は、主にインターネットを通じた方法で販売されることが多いです。
文字通り、ここ10年ほどで流通した偽ブランド品の種類がスーパーコピーと呼ばれる偽物であり、本物そっくりに作られていたり、本物と同じ工程で制作されていたりと、もはや見た目には分からない精巧さを持っているのが特徴です。
スーパーコピー品を含めた偽ブランド品は、フリマアプリであったりオークションなどの、なるべく現物を見せずに購入出来るという場面で発見されることが良くあります。
中古でも良いので少しでも安いハイブランド品を探している人からすると、商品説明に偽ブランド品などという表記はないことから、本物だと信じて購入してしまう方も跡を絶たないのです。
こういった方が、後日、正規販売代理店などで鑑定を受けて偽ブランド品だと発覚した場合には、被害者として扱われる可能性があります。
Tips:購入品が偽ブランド品だと発覚した場合は証拠が大切
仮に、一般の消費者が購入後に偽ブランド品であることが発覚した場合には、虚偽の契約として返金を求める権利はもちろん、相手が応じない場合には消費者生活センターや、最寄りの警察に相談するという方法もあります。
この時に販売していた相手とのやり取りの記録や、相手が正規品であることを謳っている証拠が大切になるので、万が一高価なブランド品をフリマアプリなどで購入する場合には、やり取りのスクリーンショットや取引中の詳細を記録を残しておきましょう。
完全な真贋鑑定は正規ブランド店にしか判断出来ない

スーパーコピーなどを含めた偽ブランド品の真贋鑑定は、正規ブランド取り扱い店舗でしか出来ません。
鑑定の詳細は省きますが、これには商標権などが関係しており、第三機関には証明する権利がないことなどが挙げられます。
もちろん、一般的な質屋さんなどでも真贋鑑定はしてもらえますが、その判断が完全な本物の証明にはならないのです。
同じく、ブランド品専門の買取業者であっても、真贋鑑定は独自の情報網で偽ブランド品の情報を集めて判断しているのです。
ブランド買取業者による競争は激しいですが、それ以上に新しいコピー品などの情報ネットワークは広く素早く共有されています。
これらのことから、知らずに偽ブランド品の買取を依頼して売ってしまった場合には罪に問われることはありません。
ただし、刑事罰は騙す意図がなければ問われませんが、民事的な意味合いでは訴訟になる可能性も0ではありません。
さらに、こういったトラブルを防ぐためにも、ハイブランド品は正規店で購入することが一番良いのですが、ブランド買取業者も独自に各種トラブル防止のための対策をしています。
正規店のタグ、ギャランティカードなどは重要な証明
最初に紹介したように、ブランド品と偽ブランド品は常に存在している状態にあり、コピーブランド品の製造技術もどんどん上がってきている状態にあります。
昭和時代のように現在の偽ブランド品は「この部分を見れば真贋が分かる」というレベルではありません。
このため、一般の消費者はもちろんですが、買取業者ですら、アイテム本体だけでは真贋の鑑定が出来ないことがあったり、意図しない偽ブランド品の査定持ち込みなどによるトラブルを未然に防ぐために「買取時の条件」を設定しているのです。
ハイブランド品(プラダやCHANELなど)であればギャランティカードが付属していなければ買取対象にならないようにしたり、国内外を問わず正規店、または正規代理店のタグが確認出来ないものについては査定をしないこともあります。
偽ブランド品という疑いをもたれないためにも、正規代理店などで購入した場合には、必ずギャランティカードやタグを保管しておくようにしておきましょう。
もちろん、意図してタグやギャランティカードを偽造した場合は刑法の詐欺罪に問われますので、絶対に行わないようにしてください。
ギャランティカードはメンテナンスなどで必要になることも
ハイブランド品の中でも高額なアイテムなどになると、正規代理店でメンテナンスを受けるためにもギャランティカードが必要になることがあります。
ギャランティカードは言い換えるならば「ブランドの正規保証書」と同じ意味合いを持つので、必ずなくさないように保管するようにしておきましょう。
偽ブランド品に関わらないために
ブランド品とスーパーコピーなどの偽物は身近な存在であり、新しい対策がされればまた、手口を変えてクオリティを上げた偽物が登場するというイタチごっこのような状況が続いています。
偽ブランド品などに関わらないようにするためには、安易にフリマアプリなどで購入をせずに、しっかりとした正規代理店から購入することが最も大切です。
また、ブランド買取業者などに査定依頼などをする場合であっても、正規の証明が出来るタグやギャランティカードをしっかりと一緒に提示することを心掛けてくださいね。