ファッション業界が直面する問題:サステナブル、エコロジー、フェアトレードは今後どのように発展していくのか?
2023.04.10
ファッション産業は、今や世界的に巨大な産業となっています。
しかし、ファッション産業は、それが必要とする資源やエネルギーのために、環境に影響の大きいいくつかと関連付けられるようになりました。今こそ、この産業が直面する持続可能な開発目標に取り組むべき時であると考えております。
本記事では、日本のファッション業界が抱える問題をより深く掘り下げ、サステイナブル、エコロジー、フェアトレードなどの取り組みが、今後どのように発展していくかを検討をしてみます。
また、ファッション業界の持続可能性を高めるために、現場でできる具体的な取り組みも合わせて紹介していきます。
ファッション業界が直面するサステナビリティの課題とは?

ファッション産業が環境に与える影響は計り知れません。
世界の二酸化炭素排出量の8~10%、廃水量の20%近くを占めています。
これらの排出は、主に生地の生産に起因するもので、生産工程における染料、漂白剤、その他の資源の使用も含まれます。さらに、ポリエステルなどの合成繊維の使用もこの数字に大きく貢献しています。このような生産工程は、膨大なエネルギーと資源を消費し、水と大気の汚染に繋がっていきます。
ファッション業界は廃棄物の発生にも寄与しており、新しい衣服を作るために再利用される衣服は1%未満という試算もあります。
このような廃棄物は、衣服のライフサイクルが短いことを含めた、ファッションに関するその他の社会的変化が原因であると言われています。
したがって、ファッション産業に関わる問題について、大小関係なく真剣に検討しつつ、対処する必要があります。
サステナブル、エコロジー、フェアトレード:同義語、その意味するもの

「サステナブル」「エコロジー」、「フェアトレード」という言葉は、環境への影響を軽減し、業界におけるリサイクルの欠如に対処することを目的としたファッションの取り組みを表すために使われているものです。
「サステナブル」は、将来の使用のために資源を保存、回復、保護する能力を意味しております。
この用語は、持続可能な方法で生産され、自然で再生可能な素材を使用して作られており、少ないエネルギーで製造されたファッションを表すために使用されています。
「エコロジー」とは、エコロジカルフットプリントを減らすために、天然素材を使用し、リサイクルするシステムを指します。これにより、再生不可能な資源への依存とそれに伴う排出を減らすことができます。
「フェアトレード」とは、発展途上国の労働者に公正な賃金が支払われ、良好な労働条件が与えられるようにすることです。これにより、ファッションやその他の商品の生産が搾取的でなく、持続可能であることが保証されます。
日本の現状:ファッション産業がより持続可能な方法へと進化するための課題
日本はファッション業界のリーダーであり、日本のファッション業界には、先進性と革新性の強い伝統があります。このような背景があるにもかかわらず、日本はサステナビリティの問題を理解し、対処するという点では、まだまだ遅れています。
現状では、生産だけでなく、輸送、流通、販売など、エネルギーや資源が大量に消費されているのが現状です。しかし、日本のファッション業界では、環境問題への理解が進みつつあります。
再生可能エネルギーの使用やエネルギー廃棄物の削減など、さまざまな持続可能な取り組みを導入することで、環境への影響を最小限に抑えることにますます焦点が当てられています。
ファッション業界がよりサステナブルに変化するための具体的なアプローチとは?

ファッション産業がより持続可能な産業へと移行するために、いくつかのアプローチがあります。再生可能エネルギーの活用による有害排出物の削減、リサイクルによる資源消費の削減、サプライヤーとのフェアトレードへの参加などがその例です。
さらに、持続可能性と資源消費の問題に対処できるような、代替的な生地や素材を探求する可能性もあります。
さらに、循環型経済の原則をファッション業界に取り入れることも可能です。これは、既存の素材や資源を分析し、再利用することで、廃棄物を削減するものです。
そうすることで、ファッション業界はより持続可能なセクターとなり、他の業界が必要な変化を実行するための先導役となることができます。
今後の課題
ファッション業界は、エネルギー使用や資源など環境問題への貢献度が高まっています。ファッション業界には、より持続可能で環境への影響を軽減するために、多くの取り組みや具体的なアプローチがあります。
持続可能な活動、天然素材や再生可能な素材、循環型経済の原則などは、よりエコロジカルで持続可能な産業へと移行するために取ることができるアプローチの一例です。これにより、環境にやさしく、貿易の公正さと持続可能性を尊重した、安定的で豊かなファッション産業が続いていくかもしれません。
ブランデュースでは『リユース』を推進しています

この10年ほどで、世界的に環境問題に対する意識が高まってきています。
洋服にはポリエステル素材なども多く含まれていることから、使用する資源の減少への働きかけはブランドでも取り組まれています。
サスティナブルな取り組みとして、多くのブランドやメーカーでも資源の再利用をしたり、リサイクルや廃棄素材の減少の工夫もしていますが、作り手側だけでは、環境問題が解決するわけではありません。
人間が豊かに生活していく上で、資源は大切な役割を果たしていますが、地球の資源は無限にあるものではありません。現在はもちろん、今の子供たちが大人になっても過去の問題を引きずらないようにするためには、1人1人の意識が大切だと考えています。
微力ではありますが、弊社もこれらの根本的な問題にしっかりと向き合い、物を大切にしていくお手伝いをさせて頂いております。
弊社ブランデュースでは、リサイクルなどの前に、そもそもの形を崩さずに再利用するリユースというエコサイクルを推進しています。
ブランデュースでは買取品質を保持しております

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そのため『どんな状態のブランド品でも歓迎します』とは言えません。
汚れや傷のあるもの、破れなどの損傷があるものは買取対象外になることも多いです。
しかし、入れ替わりの多いトレンドファッションでのレディースブランドにおいては、早めにお売りいただくことで、なるべく高い金額での買取をさせて頂きます。
逆に、価値が特定されにくいヴィンテージ品などは取り扱いが出来ない部類になります。
そのため、ブランデュースは新しい服を頻繁に買い換えることの多いファッション好きの女性にぜひご利用頂きたいと思っております。
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